Saturday, October 16, 2010

耳コピ "Raven" 1

楽器をやったことがある人なら
多分経験があると思います。

要するに演奏したい曲の楽譜が手元に無い(あるいは高くて買えねぇ)
場合に何度もその曲を聴きながら音を探して行くことですね。

はじめは、上手く出来ないのですが
慣れてくると、一度聴いただけでその曲が弾けちゃったりします。

さらに、効果的な方法として
一度「耳コピ」してみた曲を
楽譜と照らし合わせて練習してみると
自分の間違いに気づいたり、(いわゆる手癖?)
曲の構造が見えてきたり、
気づいたときにはある程度楽譜が読めるようになってたりします。


と、まぁ。
こういうことって語学にも当てはまる部分があると思います。

ようは「口まね」(丸暗記)です。

赤ん坊が初めて言葉を発するとき、
発した言葉を理解しているのではなく、
単純に「口まね」をしている状態で
そのアクションに対する世界の反応を受けて
言葉を獲得して行くものです。

もちろん、かなり早い段階から
「類推」によっても語彙は増えるますし
ある程度、母語の体系が形成された我々「大人」が赤ん坊と同じ方法をとるのはちょっと無理がありますよね。

でも、基本的な文法学習や基本語彙(5000語くらい)
をやり終わってなお、
実際の会話時に言葉に詰まったり、
イントネーションやアクセントに自信が持てなかったりする時は
かなり、おすすめだと思います。

それは、「詩」を丸暗記するという至ってシンプルなものです。
「詩」には書かれた言葉で読まないと捉えられない微妙なニュアンスが多く含まれているし、
何よりそれらの多くは「韻」をふまえて構成されていて、音楽的で親しみやすいからです。
また、その言語独自のリズムに触れることによって
我々外国人が陥りやすい簡単なミスに気づくこともあります。(例えば前置詞とか。)
話題も増えますしね。


これけっこう楽しいですよ。

後半へ続く...。

ではでは。

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